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第36回 〜フランキンセンス Boswellia carterii〜

〜アロマなお話その5〜

 

季節のお話12月はクリスマスにふさわしく、イエス・キリストと彼に捧げられた精油“フランキンセンス(乳香)”についてのお話です。

イエス・キリストが誕生したときに、神であることを認められた印としてマギから贈られた3つの贈り物・・・黄金・没薬、そして残りの1つが“フランキンセンス”です。フランキンセンスの樹脂は最も古い香料の一つで、少なくとも3千年以上は使われてきた歴史があり、ローマカトリックの教会では現在でもミサの時にベンゾインや蘇合香と一緒に捧げられています。

フランキンセンスは、私たちが内なる永遠で神聖な部分と一体になれるよう助けてくれます。心理学的には、リラックス効果と気分を引き上げる効果があるので、瞑想や礼拝に合った精神状態が生まれ、普段の仕事をしているものとは異なる雰囲気を作り出しやすくなります。(ちなみに・・・1981年にはドイツの科学者が乳香を焚くと、煙のなかにトラヒドロカナビノールという幻覚を起こさせる精神活性物質が生まれることを発見しています。)

精神面への作用

ストレスが溜まりイライラして落ち着かず眠れないときには、いつでも気滞を解消して滑らかに循環させてくれることでしょう。穏やかな強壮作用をもち、気持ちを高揚させるので、抗うつ作用も期待できます。

身体面への作用

フランキンセンスは、特に神経系に重要な作用があるとされており、リラックスさせて活力を与える力は、神経性の緊張と衰弱の両方に働きかけます。 また、フランキンセンスには抗カタル作用と去痰作用があり、特に神経性の緊張を伴う気管支炎や喘息にも役立ちます。この精油は『呼吸を深くする』と言われおり、胸部の緊張を解消する助けとなります。抗感染作用と鎮静作用があるため、副鼻腔炎や咽頭炎にも使用することができます。

心とからだ・・・スピリチュアルな側面への作用
季節のお話

呼吸を長く、深くする働きがあるので、心のおしゃべりを止め精神を鎮めるため、瞑想に入りやすい状態にしてくれます。一点に集中した状態を維持しながらスピリットを飛翔させるのです。 自分自身が世俗や過去に縛られ、抑圧されて力を失ったときに、あるいは何かに固執して身動きがとれなくなり打ちひしがれたとき、この香りはそれらから私たちを解放する助けとなります。心の静けさと洞察を促し、霊的な自己を高めるように励ますことによって自我と超自我が調和していくように働く助けとなるのです。



クリスマスのこの時期を、家族や恋人、そして友達と賑やかに過ごすことも素敵な過ごし方ですが、時には世俗的な日々の喧騒から少し距離をおいて、自分自身を取り戻す時間を味わうことも大切。フランキンセンスの香りとともに自分の呼吸に耳を傾けてみられてはいかがですか?

〔参考文献〕
  • 『心を癒すアロマテラピー』/ジュリア・ローレス著
  • 『スピリットとアロマテラピー』/ガブリエル・モージェイ著
  • 『聖なる香り』/パトリシア・デービス著
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