〜アロマなお話 その3〜
夏の盛りも過ぎて、日によっては秋を感じさせる風が吹くこのごろ。
「アロマなお話その3」では、今の時期に人気が高い「サイプレス」をご紹介します。
サイプレスは古代文明の時代に、香料だけでなく薬として価値が高い植物です。古代エジプト人はサイプレスで棺を作り、アッシリアでは香として使い、チベットでは今でも場を清めるためにサイプレスの香を焚く習慣があります。
さわやかでスパイシーなすっきりとした香りのサイプレスは、円錐形をした丈の高い樹です。この木材は腐朽しづらい材質なので、かつては十字架が作られるときに使用されたという言い伝えもあります。
- 精神疲労に…
- サイプレスには鎮静作用があります。「何だかわからない気ぜわしさ」に気付いたとき、自分を落ち着かせ冷静さを取り戻すため、芳香浴や手浴などがおすすめです。
- 足にやたら汗をかく方に…
- サイプレスは収斂作用があるので、脂性肌に向くと共に、発汗の抑制をします。特に足に汗をかくことが悩みな貴方は、是非、足浴をお勧めします。
※足浴とは、両足が入るくらいの洗面器(たらい)にぬるま湯をはり、精油を数滴垂らしてその中に足首まで浸し、そのままのんびりしてください。
- 更年期のホルモンバランス調整&月経前緊張症候群に…
- 芳香浴、入浴、エアーフレッシュナーで吸入する、トリートメント(施術)など、ご自身にあった方法を探究することも自分探しに繋がるはず。結果を急がず、自分の心と身体に耳を傾けるひとときを大切にしてください。
- セルライトもあきらめないで
- 年齢を重ねるごとに、お尻や太ももにできてくる凸凹。セルライトに気付いたときが始めどき。あきらめずサイプレスやジュニパー、グレープフルーツなどと併せて、精油の力でセルライトを撃退しましょう。
- 使用してはいけない人は?
- 生理の周期を正しくする作用があるので妊娠中の方はお控え下さい。また、高血圧の方も使用を避けてください。
サイプレスはその人の『転機』に力になってくれる精油です。住み慣れた土地を離れるとき、仕事を変えるとき、親しい人との関係が消え去るとき、愛する人との死別etc…長い人生には重大な精神的決定をしなくてはいけない瞬間がたびたび訪れますが、そんなとき、自分の心と身体でしっかりと受容しようとする貴方をしっかりと支えてくれます。
学名の「sempervirens」は「永遠に生きる」の意味があり、外国では墓地に植えられています。ギリシャ神話のアポロンに愛されたキュッパリッソスの話にあるように“哀しみにある人に仕えるように”というメッセージが込められているのです。
概してサイプレスは、呼吸器系の弱い方が知らず知らずのうちに選ばれることが多い精油の一つといえます。呼吸器の代表である “肺”が「哀しみの臓器」と言われるように、サイプレスは哀しみを表現できないとき、又は、ストレスを上手に発散させることができず呼吸が浅くなっている方にも有効といえます。
“呼吸を整える”とはつまり、自己を見つめること、そして受け入れることです。さぁ、そんなときは深く深く深呼吸して、抱えきれない想いや疲れを洗い流してしまいましょう。 |