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第16回 うつ病の早期発見のために

〜〜うつ病は決して珍しい病気でなく、誰にでもかかりうる病気です〜

その1うつ病とはなんでしょう?

人はだれでも悲しいことがあると気持ちが落ち込みますが、多くは時間がたてば元に戻ります。ところが、落ち込んだ気分が長く続き生活に支障が出る場合を「うつ病」といいます。

その2うつ病になりやすいタイプ
  • きまじめ、几帳面、手を抜くことができない人
  • 世間の秩序を守り、常識を大切にし、いつも他人に気を使う人

※いずれも周囲から頼りにされる好ましい性格ですが、ストレスに対してゆとりがなく、環境の変化に適応することが苦手で、必要以上に責任を感じてしまいます。ただし、このようなタイプの人すべてがうつ病になるというわけではありません。

その2うつ病の原因

女性の場合は、夫や子供など家庭内の問題や、妊娠・出産・更年期など女性特有の出来事が原因となることがよくあります。

  • 心理的な負担:育児や家庭内のトラブルによる心労。子供のひとり立ちや肉親の死去などの喪失体験
  • 身体的な負担:妊娠、出産、更年期(閉経)、月経etc
  • 薬の副作用:高血圧治療薬、経口避妊薬、副腎皮質ホルモンetc


イメージ2その2うつ病の症状
気分の症状
気分が落ち込む、自信がなくなる
思考の症状
集中力、判断力の低下。悲観的で自責的な考え方になる。
意欲の症状
気力がなくなる、億劫になる。楽しいと感じられず興味がわかなくなる。
身体の症状
不眠、食欲低下、だるい、肩こり、頭が重い、胃の不快感、便秘、 性欲の低下
その2うつ病は治るでしょうか?

うつ病はきちんと治療を受ければよくなります。治療の基本は薬(抗うつ薬)を飲むことと、充分な休養をとることです。

その2女性のうつ病の特徴

女性は、出産後と更年期にうつ病になりやすいといわれています。

出産後のうつ病
出産後は、赤ちゃんの授乳に追われ、心身ともに負担の大きい時期です。この時期に「気持ちがふさぐ」「涙もろくなる」「赤ちゃんが健康に育っていない気がする」「体の調子がわるい」などと感じることがあります。“マタニティーブルー”といわれる状態ですが、多くは自然によくなります。しかし、この状態が長く続いたり、不眠が起こったら「出産後のうつ病」の可能性があります。
更年期うつ病
閉経を迎える時期は、女性ホルモンのバランスの乱れによる身体の不調に加えて、夫の仕事に関する気苦労、子供の自立、親の高齢化をめぐる心配事など、心理的なストレスがたえない時期です。症状としては、ほてり、発刊(寝汗が多い)、肩こり、めまい、頭痛、腰痛、手足の冷えなどの更年期特有の身体症状に加え、やる気がおきない、楽しさを感じられない、不安、いらいら感、不眠などの精神症状が出現します。更年期うつ病では、うつ病の治療に加えて女性ホルモンによる治療が効果的な場合もあります。
その2うつ病の付き合い方・治し方
  1. 治らないうつ病はありません。
  2. 主治医の指示に従い薬をきちんと飲みましょう。
  3. 心と体をゆっくりと休ませてあげましょう。
  4. うつ病の間は判断力が低下しますので、重大な決定をすることはなるべく避けましょう。
  5. つらいからといってお酒に逃げるのはいけません。
  6. うつ病にならないためには、家庭内の問題を一人で抱え込まないこと。ご家族特にご主人とのコミュニケーションがとても大切です。また更年期うつ病では「母親としての自分」「主婦としての自分」という役割だけにとらわれないで、自分自身の生きがいを持つことが大切になります。
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