疲れやすい、身体がだるい、何ともいえない倦怠感。
毎月のリズムが乱れがち…。
これって、もしかして…プチ更年期!?
ホルモンが支配する身体のリズム
およそ28日〜1ヶ月の「月経周期」という女性特有のリズムにのって、身体の状態は常に変化しています。
ホルモンが正常に分泌されているかどうかの一つの目安は、規則的に月経があるかどうかということ。ホルモンの分泌が順調であれば排卵があり、妊娠がおこらない場合には、不要になった子宮内膜は血液とともに排出されて月経が始まります。
面倒に思いがちな月経は、身体が健康であり、妊娠のための準備を整えているという大切なサインなのです。
エストロゲンの減少と更年期
更年期では、何ヶ月も月経の間隔があいて周期が不規則になったり、不正出血が続いたりといった身体リズムの乱れが続いたあと、閉経となるようです。閉経が近づくと卵巣が衰えて卵子が育たなくなるので、排卵するために必要な女性ホルモン、エストロゲンの分泌が減少します。
しかし、エストロゲン分泌の指令を出している脳の視床下部という部分は、卵巣の衰えにも関わらずエストロゲンを出すように命令を出し続けるので、身体には様々な不快な症状がおこってきてます。
ほてり、冷や汗、動悸、めまい、頭痛、耳鳴り、不眠症、うつ状態や、なんともいえない倦怠感など、症状や程度には個人差がありますが、ひとつの症状がおさまったかと思うと、また他の症状が出てくる…といった日々が続きます。
これが「更年期障害」と呼ばれるもので、一般的には、ちょうど閉経をはさむ40代後半〜50代前半の頃におこります。
若い女性にも更年期症状が急増中!?
ところが最近、20代〜30代の成熟期・妊娠可能期の若い女性たちに、更年期障害によく似た症状が増えています。
更年期の女性の症状に似た、若い世代のこうした状態を、「若年性更年期障害」、「プチ更年期」と呼ぶことがあります。通常の更年期障害であれば、卵巣自体が衰えてエストロゲンが減少するのですが、若年性更年期障害の場合、卵巣自体には何も以上がないのに、女性ホルモンの分泌が減少しているというところに大きな違いがあります。
ストレスや無理なダイエットがリズムを乱す
若年性更年期障害の原因として考えられるのは、主に仕事や人間関係などによるストレスや無理なダイエット、喫煙や不規則な生活、極端な運動不足や、逆に過激な運動によるダメージなどがあげられます。
ただし、ごくまれに病気等の原因による「早発閉経」の可能性もあるので、判断には十分な注意が必要です。
はじめましょう!身体のリズムの環境整備
こうした症状の改善と予防のために、生活習慣を振り返り、身体がきちんとしたリズムを刻めるように、環境を整えましょう。
まずは自分の身体のリズムをよく知ることが重要です。ちょっと面倒…と思ってしまいがちですが、月経開始から、次の開始日まで、基礎体温を測ってみるとよいでしょう。
基礎体温は朝目覚めの直後に、必ず婦人体温計で測ります。基礎体温はホルモンの分泌と密接な関わりがあり、排卵後は高温になって、妊娠していればそのまま高温を維持し、妊娠がおこらず月経が始まると低温になります。正常な基礎体温のパターンと比べ、著しく違いが見られた場合、記録したデータを婦人科で見せれば、診断の材料になります。
毎朝体温をチェックするのは無理という人も、月経の始まった日と、次の月経の日付をメモするだけでも自分の月経周期のおおよその把握ができます。
また、ストレスはエストロゲンを減らし、更年期の症状につながる大きな要因です。現代社会では、ストレスを全く感じないで生活していくことは難しいといえますが、自分なりの発散・解消する手段を見つけ、ストレスを溜め込まないことを心がけましょう。
ゆったりと過ごす時間をつくったり、スポーツや趣味など好きなことを楽しんで、ひとときでも抱えている悩みや問題を忘れること。前向きな考えで物事に対処するなど、精神を安定させることが、とても大切です。
さらに、不規則・不十分な食生活は、身体リズムに大きな影響を与えます。普段からバランスの良い食事を心がけ、無理なダイエットなど、身体に負担をかけることはやめましょう。
骨に必要なカルシウムやビタミンD、ビタミンK、たんぱく質などの栄養素が不足しないよう、乳製品や小魚、干ししいたけなどを十分摂るようにしましょう。
また、大豆イソフラボンは体内でエストロゲンに似た働きをしてくれるので、納豆や豆腐など大豆食品をたっぷりとることもおすすめです。
一度乱れてしまったリズムを元に戻すのは、なかなか大変なことです。順調なリズムを刻んでいる人は、リズムキープのために努力を。リズムを崩してしまった人は生活習慣を見直し、一日も早く元のリズムを取り戻すようにしましょう。 |