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第10回 「食」で防ぐ!子どもの肥満と生活習慣病

 大人の病気とされ、かつては成人病と呼ばれていた生活習慣病。いまでは、子どもたちにも糖尿病や動脈硬化などが増えてきました。

 お子さんは、どんなふうに毎日を過ごしていますか?
 お子さんと一緒に食事をしていますか?
 この機会に、健康な成長のために、子どもたちの食生活を見つめなおしてみましょう!


夕食がファストフード!?変わる子どものライフスタイル

 この20〜30年で親の頃とはすっかりライフスタイルが変わった現代の子どもたち。塾に行く前に夕食をファストフードコンビニのお弁当で済ませたり、また帰宅後に夜食をとる子どもも増えてきているようです。

 しかし同時に、さまざまな問題も出てきます。子どもはモノを食べているとき、健康のためということは考えずに、好きなものやおいしいものばかりを食べてしまいがちです。
 子どもの好きなハンバーグやフライドポテト、インスタント食品や出来合いのものは、カロリーが高いばかりでなく、味が濃く、塩分や油分、添加物が多く使われています。食事は高タンパク、高脂肪で食物繊維が少なく、水代わりに清涼飲料水を飲んでいる子どももいます。

砂糖の摂りすぎでキレる子ども!?

 ジュースやお菓子の摂り過ぎは、心の問題にも関係してきます。砂糖を大量に摂ると、血糖値が急に上がるため、身体はインスリンというホルモンを出して血糖値を下げようとします。高血糖から急に低血糖になるわけですが、低血糖状態になると、だるく、気力もなくなります。

 すると今度は、防御反応として血糖値を高めるアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは恐怖心、情緒不安定、疲労感など、精神的あるいは肉体的ストレスを感じたときに分泌されるホルモンで、闘争ホルモンとも呼ばれます。
  このホルモンが大量に分泌されたときに、いわゆる「キレやすい」状態になります。

 砂糖をたくさん摂ることで、身体の中でこれが繰り返されたとしたら、子どもたちはいつも不機嫌でイライラし、集中力もなくなります。最近、キレる子どもが社会的な問題となっていますが、子どもがキレる要因は、教育だけでなく、食生活が影響していると指摘する声もあります。
  食生活は、心の成長にとっても重要な役割を担っているのです。



肥満予防には、家族で囲む食卓が一番

 脂肪細胞は胎児期から増え始め、肥満の子どもでは7歳前後で、脂肪細胞の数は成人と同じくらいになります。増えてしまった脂肪細胞の数はなかなか減らすことができないため、子どもの頃に太っていると、そのうち約80%が大人になっても肥満体になると言われています。

 肥満や生活習慣病を防ぐためには、子どもの頃から、親が責任を持って正しい食生活を身に付けさせることが大切です。なるべく多くの食品を取り入れて、バランスよく栄養を摂るようにしましょう。「1日3回規則正しく食べる、バランスのよい食事」は、子どもが大人になって食生活を営む時の基本となります。

 肥満を防ぐといっても、成長期の子どもに、食事制限をしてダイエットをさせるのは好ましくありません。レシピを工夫して、いろいろな食材を使うようにしましょう。薄めの味付けを心がけ、子どもが食材を味わう喜びを知れば、好き嫌いを防ぐことができます。

 また、家族みんなで食事をすると偏食がなくなり、栄養の吸収が良くなると言われています。マナーも身に付き、子どもの人格形成にとって重要な時間となります。

 子どもの心と身体の健康のために、会話のある楽しい食事を心がけましょう。

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